大垣市のお客様の剪定。
今は誰も住んでいない空き家になっているお宅という事で、もともと御自分で手入れされていたが高い木は手入れできないしということで御依頼。
本当は御自分でマメにというのが一番いいですがやはりなかなか現実的に難しい。
忙しくて先に先に延ばして何年も手が空いてしまったり、下の方だけ手を付けてアンバランスな形になってしまったりというお客様は多いです。
意外と奥様が脚立に上って頑張ってみえるという事が多いんですよね。
英国なんかだと女学生の教育に庭仕事、いわゆるイングリッシュガーデンの維持管理みたいなことも含まれていたと聞いたことがある。
自分のお客様にそれこそかつての女学校の先生だったというご年配の女性がおられますが、やはり庭仕事に熱心で、無理をしないかこちらが心配になります。
「危ないからあんまし無理はせんとってね」「わたししか庭の事せんでねえー」という会話が毎度のこととなっています。
今日のお客様も奥様の方がやはり庭を気にされて忙しい中暇を見つけては手入れをされているようです。
一度脚立から落ちられたという事。どうしても難しい部分はあると思います。
僕らでもあそこの会社のあいつ落ちたらしいよ、みたいな会話は年に何回かは有ります。
ありがたいことに僕は今まで落ちたことは無いですね。
ただやはり落ちる職人は慢心して気を抜いた時、そういった気を抜くような気質を持ったものが多いように思います。
常日頃からそれを毎日の仕事にしている僕らでもそうなんですから、奥様方が脚立から落ちてしまうのは無理も無いことだと思います。
この業界、脚立の立て方を見れば切り方を見ずとも腕の程が分かると言うほどです。
地味ですが経験とそれこそセンス、勘のよさが一番出るところだと思います。
とか言ってると落ちるんだな。気を付けよう。
お施主さんは御商売してらっしゃる家で、社員さんかな?若い衆に剪定させたところもあるようで、下見打ち合わせに伺った時に
「切っておくから大丈夫と言っていたから任せて後で見に来たら……」とのこと。
画像一枚目の左奥に見えるぶつ切りにされた松の木はもう残念だけどしょうがないですね。伐採するしかない。
若い人は庭木興味ないからなあ……チェンソーでバスバス切ったらしいです。
別業種の人が脚立に乗ってチェンソー扱うんだから偉いですね。造園屋でも年寄りなんかは脚立のうえで機械使うのは危ないからと嫌がるのに。
まあ体力的に厳しいのはこっちも分かってるし怪我されても困るのでいいんですが。
スイリュウ。
下に枝がないがこれはこれでいい姿。枝葉の風になびく姿が雅な木で、個人的にも好きな木です。
ですが上ってみるとやはり枝葉が込みすぎて日陰になってしまい中の方の枝は枯れてしまっていた。
左奥に見えるぶつ切りの松が……空が見えすぎるなあ。あそこに松があればやはり全体に締まる。
剪定自体は今日でほぼ終えたので明日は今日の分の剪定ゴミと、御自分でというか若い衆が切ったその他の枝葉も一日かけて搬出予定。